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京女で女性新米刑事の真子とキャリア警部の高藤による伊シリーズの2冊組を提供します。



時限

老舗呉服屋の別邸で女性の首吊り死体が発見されますが、この家の主人は死体の女性と全く面識がないといいます。更には死体の首にはひもの痕と別に手で絞めた痕があり、自殺に見せかけた他殺？しかも他人の家に死体を運んで何をしようというのか？と最初から読者には謎のオンパレード。この事件を捜査するのが女性新米刑事の真子とキャリア警部の高藤。当然呉服屋の主人で死体発見者の向井が容疑者として浮かんできますが、決定的な証拠はなく向井はのらりくらりと捜査の手を躱します。

死者の遺留物からなんとか死者の身元を突き止めた真子は、死者の知人をあたり、15年前の別の女性失踪事件に向井がかかわっていたことにたどり着きます。その失踪女性を今でも探す兄は向井が15年前に妹を殺し、遺棄していることを強く疑って復讐をちかっているのでした。ここからも長田理の本筋はこの15年前の事件の真相解明と転じます。あと10日しかないその事件の時効前に犯人を逮捕できるのか。犯人との攻防がクライマックスです。



炎罪

ストーリーは最初っからアクセル全開でぶっ飛ばします。まず京都市内にある精神科クリニックが全焼し、精神科医山之内一蔵が焼死体として発見され、妻和代は行方不明。警察は山之内の患者でトラブルのあった長門に疑いを向けるも、拘留中に長門は首つり自殺を図り意識不明になってしまいます。山之内の焼死に関しては自殺説、行方不明の妻犯人説など様々な推理が飛び交います。この事件の担当になったのが下京署の片岡真子で、彼女は山之内医師の弟子にあたるやはり精神科女医が飛び降り自殺をしていることを突き止め、一連の事件が自殺に見せかけた連続殺人ではないかと疑い独自に捜査を進めるのでした。