❖３冊共通

比較的, 状態は良好です(ノーペット・ノータバコ)

※ 出品中の他の本との入れ替えも〇です。



Ⅰ. 夏の庭：湯本 香樹実(新潮文庫), 218p, 税抜定価￥400

《あらすじ》

町外れに暮らすひとりの老人を僕らは “観察” し始めた。生け

る屍のような老人が死ぬ瞬間をこの目で見るために。夏休みを

迎え, 僕らの好奇心は日ごと高まるけれど, 不思議と老人は元気

になっていくようだ……。いつしか少年達の “観察” は, 老人と

の深い交流へと姿を変え始めていたのだが…。喪われゆくもの

と, 決して失われぬものとに触れた少年達を描く清新な物語。



Ⅱ. 奉教人の死：芥川 龍之介(新潮文庫) 231p, 税抜定価￥362

《あらすじ》

芥川龍之介が1918(大正7)年 “三田文学” 誌上に発表した小説。

芥川は, 殉教者の心情や東西の異質な文化の接触と融和という

課題に興味を覚え, 近代日本文学に “切支丹物” という新分野を

開拓。安土桃山時代の長崎を舞台に, 周囲の誤解と偏見から教

　会を追放されたキリシタンの生き方を, 安土桃山時代の京阪地

　方の話し言葉に倣った口語文体で, 若く美しく信仰が厚い切支

　丹奉教人の哀しくも感動的な終焉を格調高く描いた名作。



Ⅲ. コールドゲーム：荻原 浩(新潮文庫), 480p, 税抜定価￥667,　

《あらすじ》

高3の夏, 復讐は突然はじまった。中2時代のクラスメートが,1人

また1人と襲われていく……。犯行予告からトロ吉が浮かび上が

る。4年前, クラス中のイジメの標的だったトロ吉こと廣吉だが,

転校したトロ吉の行方は誰も知らなかった。光也たち有志は

「北中防衛隊」をつくり, トロ吉を捜しはじめるのだが…。やる

せない真実と驚愕の結末。高3の夏休みを描く青春ミステリ－