真言密教の総本山で弘法大師ゆかりの寺として知られる東寺、創建1200年を迎えた際に記念して、伝来の貴重な宝物を一挙に公開する「東寺国宝展」が開催。



東寺は、平安京遷都後の延暦十五年（七九六）、王城守護のため羅城門をはさんで西寺とともに建立されました。



弘仁十四年（八二三）、弘法大師空海に下賜されてからは教王護国寺とも称し、鎮護国家の官寺・真言密教の根本道場となりました。

中世には相次ぐ堂宇の倒壊、焼損などに見舞われますが、その度に再興されてきています。



大師の思想を表す立体曼茶羅を構成する講堂の尊像二十一体をはじめ、唐から持ちかえったとされる真言祖師像、密教法具、袈裟など、平安時代初期から伝わる美術品、文化財は超一級のものばかりです。

密教美術の精華を中心に選りすぐった計百八十余点が出品され、うち約百三十点が国宝、重要文化財に指定されている。





発行：朝日新聞社

発行日：1995年

ページ数：262p

サイズ：22×30cm



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