『宇野浩二伝 上下』2巻セット
水上勉
中公文庫
昭和54年 9 月 10日 発行
＊ 経年ヤケ、小口研磨

“文学の鬼“と称された作家宇野浩二の膝下にあった著者が、師の人間像と文学的生涯を精細に綴って菊池 寛賞を受賞した伝記文学の傑作。上巻は、その生誕から震災の直後までの屈折した青春の多彩な人間劇を描きつくす。下巻は大患から死へと深い孤独を抱きつつ、文学と恋ひとすじに生きた作家の真実を気迫を込めて描破する。

水上 勉
日本の小説家、日本芸術院会員、文化功労者。福井県生まれ。社会派推理小説『飢餓海峡』、少年時代の禅寺での修行体験を元にした『雁の寺』、伝記小説『一休』などで知られる。
出生地： 福井県 おおい町
生年月日： 1919年3月8日
死亡日： 2004年9月8日, 長野県 東御市
子女： 窪島誠一郎

宇野 浩二
日本の小説家。本名は、宇野格次郎。父は六三郎、母はキョウ。7歳年長の兄・崎太郎は幼時に脳膜炎にかかり知的障害があった。 福岡県福岡市南湊町に生まれる。早稲田大学英文科中退。『蔵の中』『苦の世界』など、おかしみと哀感のある作品を独自の説語体で発表し、文壇に認められた。
出生地： 福岡県 福岡市
生年月日： 1891年7月26日
死亡日： 1961年9月21日
主な受賞歴： 読売文学賞（1951年）
代表作： 『蔵の中』（1919年）; 『苦の世界』（1919年 - 1921年）; 『子を貸し屋』（1923年）; 『枯木のある風景』（1933年）; 『思ひ川』（1948年 - 1950年）