この図録は、「源氏物語絵巻」を制作当時の姿に復元模写しよみがえらせた作品の展示会で、平成１８年８月に、広島歴史博物館で開かれた時購入したものです。日本の古典文学を視覚的に楽しむことができる貴重な図録です。パンフレット、入場券、展示目録も添付します。

以下、本書の"はじめに"を転記します。

国宝「源氏物語絵巻」は、平安時代中期、１１世紀初頭に紫式部が著した「源氏物語」を絵画化した、現存最古の源氏絵で、12世紀前半に当時の宮廷で制作されたと考えられています。現存する「源氏物語絵巻」は、保存のために巻物の形式を解き、糊
継ぎ部分で分割し、現在は額面装に改められています。徳川美術館には詞書28面、絵15面、五島美術館には詞書9面、絵4面が所蔵されています。
今に伝わる19図の絵が、およそ900年前の制作当時にはどのような姿だったのか、これまでも先人たちが様々な手法で解明を試みてきました。今回の「源氏物語絵巻」復元模写プロジェクトは、平成11年より先端の科学技術に基づいた分析と学術的調査により、所蔵する両館の研究者と現代の画家たちが原本の制作された平安時代の姿に蘇らせるべく挑戦した事業です。
　平成17年錦秋、6年にわたる大事業は完結し、現存する「源氏物語絵巻」19図に新たな息吹が吹き込まれました。
　これまでNHKの番組などを通してしかご覧いただくことのできなかった19図の復元模写絵巻を通して、900年前の王朝人たちが見た「源氏物語絵巻」の世界に浸っていただければ幸いです

ページは高品質な紙に印刷されており、色彩が鮮やかで、細部までこだわったデザインが施されています。アートコレクターや文学愛好者にとって、価値ある一冊です。

この図録は、アートや文学を愛する方への贈り物としても最適です。美しいデザインと内容は、受け取る方に喜ばれることでしょう。


ペットや喫煙者はいません。
カバーには若干の浮き、傷がありますが、中身は未使用状態です。