この他にも小説、思想書、人文書、エンタメ、SF、ミステリ、古雑誌など出品しております。 #二千二十三零九

【内容紹介】

すばる文学賞受賞作家が大手予備校のカリスマ講師、医系予備校経営者として35年。 再び、文学の世界に戻って来た!
過激派の一員だった著者は、逮捕、拘置の体験を経て小説家になった。社会の何かを変えようとしていた若者たちを描く、熱き作品集。

第3回すばる文学賞受賞作品「京都よ、わが情念のはるかな飛翔を支えよ」ほか、『すばる』掲載の短編5編と『蛍雪アルシェ』に発表された連載の計7作品を収録。
1980年から2003年までの文学的軌跡が今ここに甦る!

【推薦の言葉】
松島義一(元「すばる」副編集長)

松原好之には、溢れ続ける理念と情念と理想を、リリカルにかつリズミカルに滑り出させる文才がある。〈秩序立った現代〉においては、ひょっとして忘却の彼方へ追いやられてしまったかのような「ナリタ」「サンリヅカ」……。

時代のある時期を証明する意味深い言語。まさにその地にグローバル・ニッポンを象徴するような「空港」が建設されようとした当時、「過激」「破壊」「創造」という重要なキーワードが輝きを放って存在していた。すなわち、そんな劇場の中央で熱を持ち血を流して彷徨した作家が、生きて考えて動いた人物たちを、ここに生き生きと蘇らせた。

【収録作品】
『京都よ、わが情念のはるかな飛翔を支えよ』
『大地・我が熱き血』
『過激派はやさしい瞳をしている』
『結婚式』
『遠く北方の嵐を聴きつつ……』
『あざやかな場面』
『再生不良性貧血』

松原好之
1952年、岐阜県益田郡(現下呂市)生まれ。大阪外国語大(現大阪大学外国語学部)英語学科卒業。医系予備校「進学塾ビッグバン」代表。神奈川歯科大学客員教授。河合塾英語科講師歴34年。1979年に第3回すばる文学賞を『京都よ、わが情念のはるかな飛翔を支えよ』(集英社刊)で受賞。学術書、学習参考書など著書多数。現在、日経メディカルオンラインに[松原好之の「子どもを医学部に入れよう! 」]を連載中。趣味は世界秘境旅行。2015年1月1日には次男と南極点に到達。1988年3月に若松孝二監督「キスより簡単」で助監督を務める。

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