(ワーナーミュージックジャパン -WPCR1600-)

デイヴィッド・リー・ロス、サミー・ヘイガーに代わる３代目ヴォーカリストに元エクストリームのゲイリー・シェローンを迎えた、ヴァン・ヘイレンの11作目となるスタジオ・アルバムです。（1998年作品）

アルバム・タイトルだけだと“ヴァン・ヘイレンのサード・アルバム”と勘違いしてしまいそうですが、このタイトルは、“ヴァン・ヘイレンの第3期の幕開け”として制作されたことを表しています。

M1とM10はインストゥルメンタルで、さすがの演奏力を見せつけるなかなかかっこいい曲に仕上がっています。

M7は映画『リーサル・ウェポン4』のサウンドトラックで使用された楽曲です。

ゲイリー・シェローンのヴォーカるはかなりサミー・ヘイガーに寄せている感じがしますが、ハードな曲も含めてヴァラエティーに富んだ曲調を取り入れており、エディ・ヴァン・ヘイレンのギターもそれまでの数作に比べてとても生き生きしている印象があります。

本作はセールス的にあまり良い成績とはならず、それが原因なのか、本作のツアーを最後にゲイリー・シェローンが脱退してしまいます。

ポップ路線に偏りすぎたという評価のあるサミー・ヘイガー時代に比べ、本作は初期のハード・ロック色が少し復活した感があり、そちらを好む方にはお勧めできる作品です。

〈収録曲〉

1. Neworld

2. Without You

3. One I Want

4. From Afar

5. Dirty Water Dog

6. Once

7. Fire in the Hole

8. Josephina

9. Year to the Day

10. Primary

11. Ballot or the Bullet

12. How Many Say I