森鴎外の短編『寒山拾得』に登場する二人の僧、寒山と拾得を刻んだ石碑の拓本です。

中国寒山寺で拓本を購入し、日本で軸に表装しました。

①大変大振りの拓本ですので、濃いと圧迫感が強くなります。本作品は薄めの墨で、髪の毛の感じまでがよく刷り上がっています。

②表装には、周囲を紙で仕上げるものと裂(布地)で仕上げるものがありますが、本品は裂を用いた本表装です。

③本品は 床に掛ける以外、壁に直に、あるいは洋室にも合うよう表装してあります。

具体的には、一文字の裂には仰々しさを避けて金糸の入らないものにしました(織りで細い銀糸が入っています)。
中廻しの色目は利休鼠色(りきゅうねず)で、拓本を引き立たせると同時に壁色にも馴染み易いです。
軸先は漆塗りに金の面取り軸先で贅沢に格調高く誂えました。

大きさ: 縦…176センチ
横…71センチ
(軸先含めて76センチ)
箱: 専用の合わせ紙箱入り

風鎮は参考品です

裏に小さなシミが出ているところがあります。表には影響ありません。ノリを使用している天然素材は経年によりどうしてもシミがでます。
写真最後の三枚でご確認ください、 探してやっと見つかる程度です。

長い説明を読んでいただき、ありがとうございました。


* 整理を急ぐため 値下げ致します。