『江戸老人旗本夜話』（講談社文庫）は、氏家幹人氏の著作で、江戸時代の老旗本・天野弥五右衛門（81歳）が記した日記をもとに、武士の実生活を描いたエッセイです。本書では、組織での仕事、金銭問題、家庭の悩み、性生活、老いへの戸惑いなど、時代小説では触れられない武士の真実が赤裸々に綴られています。武士道とは「長生きして出世競争に勝ち抜くこと」、武芸とは「健康法」、性については「接して漏らさず」が善しといった、当時の武士の価値観や生活観が詳細に描かれています。江戸の「性」と「老い」を語る当代随一の著者が、生々しく武士の実像を描き出した一冊です。

書籍の詳細情報:
•タイトル: 江戸老人旗本夜話
•著者: 氏家 幹人
•出版社: 講談社
•シリーズ: 講談社文庫
•発売日: 2004年6月15日
•ISBN: 978-4-06-274791-2
•判型: A6
•ページ数: 352ページ

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