1987年発売のバブルラジカセ四天王ビクターRC-X90改造品の出品になります。

この機種の１番のポイントはラジカセらしからぬずば抜けた音像の大きさにあります。

具体的には内部に設けられた密閉箱にサブウーハーを搭載しホーンを通過して重低音が出る仕組みになっていてサイズから想像もつかないスケールの大きな音が出ます。

もう一つのポイントは全面正面に設けられた巨大FL管マルチディスプレイになり全ての動作状況をこのディスプレイで表示しています。

とはいっても発売から40年近く経つことから色々な不具合、この機種独特の弱点があり今回はそれらを克服し更に改造をした製品になります。

★メンテナンス★
※CDピックアップ、駆動ベルト交換
※チューナー基盤受信不良により別個体より正常品を換装
※各基盤不良コンデンサ交換
※AUX端子基盤パターン浮き補修
★弱点克服★
※ディスプレイ点灯不良対策として該当基盤のコンデンサを交換し熱源より離れた場所へ移動、テフロンテープによる熱対策
※右側スピーカーから音が出なくなる症状対策としてボリュームを分解し該当箇所をエポキシにて固定、半田クラック修正
★改造★
内蔵サブウーハーユニットを純正22w耐久から40w耐久に交換しf0の低いユニットを選んで重低音域を向上。

以上の項目となっております。

修理、改造後のランニングテストとして恒例の波形測定を行っています。

ラジカセなのでマイクをラジカセから1.5mの位置に置いての波形ですが重低音は純正より改善されかなり優秀な特性です。純正ウーハーは80Hz以下が殆ど出ません。

但しダブルカセットについてはヘッドの劣化により現状での引き渡しになります。一応再生、録音、シンクロ録音は確認しましたが音質が悪くボタンの誤作動もありますのでご注意下さい。

尚、災害時の単１電池10本での運転の際は背面のバッテリースイッチをオンにしてください。ラジオはとても役に立ちます。

リモコンはビクターのミニコンポ用ですが基本的な動作は出来ますので問題ありません。

x90は当方の防音ルームで唯一破綻しないで波形測定が出来た唯一無二のラジカセで素晴らしい製品です。程度の良い機種がかなり少なくなってきていますのでお探しだったかたは是非ともご検討下さい。