本の概要
「人生の途中で、自分がいたい場所はここじゃないと気づいたんです。まるで道を間違えて、治安が悪い界隈に迷い込んだような感じでした」
ある日突然、「自分は進むべき人生の道を間違えてしまった」とハッと気がつき、途方に暮れてしまう哀れな人は少なくない。そんなとき、自分が本当に行きたい場所、あるべき場所へとたどり着く道に戻るには、どうしたらいいのだろうか。

北極星は、他の星のように移動したりせず、いつもほぼ同じ位置にある。
そのため、旅人にとっては、自分がどちらの方角に向かっているかを確認するための確実な「固定点」になってくれる。船乗りや探検家は、他に目印がなくとも北極星を頼りに道を見つけられる。

あなた自身と、あなたが心からの幸福を感じられる理想の人生の関係も同じ。北極星が常に不動の位置にあるように、あなたの心の中にも不動の「完璧な人生」がかならず存在している。

だが人は誰しも、自分の本当の望みを知る「本当の自己」と、周囲からの評価を気にする「対外的な自己」のはざまでゆれ動きながら生きている。そのため、自分が本当にやりたいことが何なのか分からなくなり、無気力になり、やりたくもないことを必死でやり、結果的に体や心を病んだりするのだ。

そんなときは、北極星の位置を探すための手助け、「羅針盤」を見よう。あなたがどちらを向いていようと、羅針盤の針は必ず北極星を指し続けている。

本書では、あなたが自分自身の北極星を探すための心の羅針盤の読み方を学ぶ。

著者はハーバード大学、国際経営大学院で社会学の講師をしていたが、突然、自分の幸せとは違うと気づき、人生設計カウンセラーに転身した女性だ。

自分が幸せを感じる「北極星」は、人によって違う。
だから、あなたの北極星をほかの誰かに見つけてもらうことはできない。だが、本書には、著者自身の体験や、クライアントの例も豊富に掲載され、あなたにも共感できるクライアントがいるはず。きっとあなたの北極星探しの手助けになる。

自分の本当の望みを知れば、もっとずっと楽しく毎日を過ごし、世の中の役に立つこともできる。人生の道に迷ってしまったときには本書を読み返しながら、北極星への旅を続けてほしい。

傷・色あせあります。