「日本化するアメリカ」
米全土でどこまで進んでいるか
アメリカ人に新たな衝撃を与える書！
アメリカ本土は、いま急速な「日本化」現象の波にあらわれている。ビジネス、教育、文化、生活習慣などあらゆる領域で、アメリカ人の好むと好まざるとにかかわらず、日本化が進展している。本書は、その「アメリカの日本化」現象を米本土内につぶさに見、それをむしろアメリカの再生のために良い事態として報告した、気鋭のアメリカ人ジャーナリストによる衝撃の書！

一般的にいって、アメリカ人はインターナショナルな心を持っていない。大抵のアメリカ人は、豊富な天然資源に恵まれたこの巨大な国にあって、他国や他文化に対する関心を従来ほとんど寄せてこなかったのだ。このような背景は、アメリカの教育制度の中にアメリカ以外の世界を事実上無視するという傾向を生み出し、この教育制度を通して数世代にわたるアメリカ人が、日本やその他の国々に関する知識をほとんど持たないで世の中に出るという結果をもたらしたのであった。こうした偏狭な無知は、今日もなお、アメリカの
トップクラスの政財界指導者の間にまで及んでいる。その結果、アメリカは無分別で無効な政治経済政策を実行し、それゆえに、これまで一貫して損害を被ってきているのである。
本書の意図は、次の事柄に関してアメリカ人を督励することにある。それは、日本について広い心を持つこと、新しい考え方や解釈に対する理解力を持つこと、日米関係の見方を広げること、日本に対してもっと前向きな姿勢になること、これらについて刺激を与えることにある。(著者はしがきより)
ボーイ・デ・メンテ 著
蓬田利文 天川由記子 共訳
中経出版
定価:1,500円