おおむね良好です。

中古本にご理解のある方、宜しくお願い致します。



定価￥ 2000

20230212

978-4874491911



内容

昔話を町おこしの中核に据えた真室川は「昔話の聖地」である。昔話は古くて不要なものではなく、現代社会の課題に向き合う力を持つ。真室川の昔話に果たした野村純一・敬子夫妻の６０年の定点観測・研究・活動の功績を石井正己教授が顕彰する日本口承文芸学の到達点。



目次

１　「令和むかし話ワールド」を実施して（講演　一〇〇歳時代の人生と口承文芸（野村敬子）

講演　真室川の民話（石井正己）

２「令和むかし話ワールド」に参加して（歴史民俗資料館から（奥灘久美子）

真室川と関わって（清野知子）

３　真室川での活動を振り返って（はじまりは真っ白な細い一本の雪道から（佐藤保）

祖母の昔語りと野村先生（佐藤喜典）

４　野村純一・野村敬子ご夫妻に導かれて（野村純一先生の思い出―岩倉高等学校の教え子として―（柴田行慶）

ご近所の誼み（齊藤伸義）



著者

野 村敬子

山形県真室川町生まれ。國學院大學で臼田甚五郎先生に師事。女性をテーマに口承文芸の実感・実証的研究。『真室川昔話集』(岩崎美術社)「アジア心の民話シリーズ」責任編集、フィリピン・韓国・台湾を編む。『渋谷ふるさと語り』(渋谷区)、『語りの廻廊─聴き耳の五十年─』『栃木口語り─吹上 現代故老に聴く─』『中野ミツさんの昔語り』『間中一代さんの栃木語り』『老いの輝き 平成語り─山形県真室川町─』『令和元年 真室川昔話発信ノート』(瑞木書房)『女性と昔話』。



石井正己

東京学芸大学教授、一橋大学大学院連携教授、柳田國男・松岡家記念館顧問、韓国比較民俗学会顧問。日本文学・民俗学専攻。最近の単著に『100de名著ブックス 柳田国男 遠野物語』、『ビジュアル版 日本の昔話百科』『昔話の読み方伝え方を考える』『図説百人一首(新装版)』『図説遠野物語の世界(新装版)』、『菅江真澄と内田武志』、『現代に共鳴する昔話』、編著に『博物館という装置』『国境を越える民俗学』、『昔話を語り継ぎたい人に』『現代に生きる妖怪たち』、『文学研究の窓をあける』、『外国人の発見した日本』『菅江真澄が見た日本』、『世界の教科書に見る昔話』、『全訳古語辞典 第五版』、『復興と民話』、監修に、『増補改訂版 絵で見てわかるはじめての古典』