この墨は椿油煙墨の最上級品です。
椿油煙は胡麻油煙と同等以上の粒子が細かい超級の油煙墨です。
そして椿油煙はとても希少な墨になります。

墨裏面には金箔で鳳凰が描かれており、上部は持ちやすいように角が面取りされています。

中国で特に有名な仙人を八仙といいます。日本の七福神のような存在です。
その中で唯一の女仙が「何仙姑」か せんこです。
「仙姑」とは女仙という意味です。
何仙姑は掛け軸や陶磁器などめでたい絵の題材になる芸術のモチーフです。

椿油煙墨の「何仙姑」は幽玄な純黒で気品のある墨色です。
椿油煙の特徴は非常にのびが良く、濃墨では深みのある純黒、淡墨では澄んだ紫紺の色が出ます。

一筆の伸びが良いと墨継ぎも少なくなります。筆の運びにゆとりが生まれるでしょう。
墨の伸びは冬より夏の方がよく伸びます。高温で墨の粒子が流動・分散するからです。かな書は夏が良いことになりますね。

濃墨から中濃墨にかけての艶を抑えた純黒が特に際立ちます。
艶を抑えた墨色は仮名、漢字、水墨画の作品用に最適です。
定価15,000円(税抜)の高級品です。
サイズ約
132×36×14mm
重さ約94ｇ
※新品未使用 桐箱入りです。写真が実物です。


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