アドバンスド・コンバット・ライフル（ACR）計画は、
1990年代初頭に米軍がM16A2に代わる次世代ライフルを選定する為に行ったトライアルです。

この計画にはアメリカのコルト社、AAIコーポレーション社、ドイツのH&K社、オーストリアのステアー社の４社が参加しました。

参加銃は、今見ても未来的な外観と中身を持ったライフルたちで、最も有名なのはマンガ(Mr.クリス)やFPSゲーム(CoD:BO)にも登場するG11ですが、
他はまともな名前すら与えられず、未来を先取りし過ぎて消えていった迷銃たちです。
驚くのは４挺ともそれぞれ異なる新弾薬を使用する点です。
以下に、それぞれの使用弾薬とライフルのスタイルをまとめました。

AAI社　　フレシェット弾 スタンダード
ステアー フレシェット弾 ブルパッブ
コルト社 ２重弾　 　　　 スタンダード
H&K社　 ケースレス弾 　 ブルパッブ

ACRの取材記事に１挺ずつ見開き２ページに弾薬と銃の詳細が記載されています。
にH&K G11はコール オブ デューティ ブラックオプス (Call of Duty:Black Ops)に登場し、ステアー社のACRは、エヴァンゲリオンのパレットライフルとして今でも劇中で活躍しています。

最終的に、どのライフルも様々な点で問題があり、計画に参加したライフルの中から後継が選抜されることなくプログラムは終了しました。
その後、2000年代にもH&K XM8、FN SCAR-L、HK416、コルトM4A1等で次世代アサルトライフルのトライアルがあった様ですが、また大量採用は見送られましたね。
尚、現在米軍は弾薬を5.56mm→6.8mmに見直してトライアルをするとかしないとか。。。
結果が楽しみですね。


こちらの本は、30年程前のコンバットマガジンにて特集された際のものです。
古くて、今では入手困難な貴重な資料です。
中の広告にも時代を感じさせる東京マルイのカート式SMGや、トイテックのキャリコ等が載っています。

古いので、状態の良い物ではありませんが、興味のある方は是非ご検討下さい。