「どうすれば日本経済は復活できるのか」

定価: ￥ 990（税込）

#野口悠紀雄 #本 #社会／経済・金融



専門的な内容も分かり易く解説しています。いま置かれている日本の現状がよく分かります。殆どは皆が気付く事ばかりではないか思いますが、そのまま変えようとしないだけです。



【個人的な感想（本に触れてない内容含む）】

殆どの日系企業は未だＦＡＸと印鑑を使っています。使い慣れているから、変えようとしません。恐らくＦＡＸ複合機を撤去したら社員が戸惑うでしょう。



この間、ニュースになった事で明らかになったフロッピーディスクの存在ですが、衝撃的でした。博物館に行かないと見れないと思っていました。



企業を守る政策は世界競争力を弱体化してしまいます。

企業の新陳代謝が出来ていなくて、ゾンビ企業が溢れています。

工業製品で言えば、多少の改良で売れるなら画期的な商品が生まれないし、努力もしません。



少子高齢化社会を解決するためには、移民も含めデジタル移民も可能です。在宅勤務可能な仕事はハワイのビーチでも仕事が可能です。要するに海外に住んでいる優秀な外国人を雇用できます。但し、日本国内の公共設備と消費を維持するためには、移民の受け入れは不可欠でしょう。これもタイムリミットがあるようです。外国人にとって日本で働く魅力が失いつつあります。募集しても優秀な人材が来なくなる恐れもあります。



政府は企業に賃上げを要求していますが、利益を多く出している大手なら可能でしょうが、中小零細企業は殆ど不可能でしょう。政府の口出しで解決できる問題ではありません。物価上昇を考慮した実質賃金は２０カ月連続減少しているのは現状です。直近はマイナス３％の大きさとなっています。これは異例なマイナス金利政策と深い関係があります。読んでのお楽しみです。



デジタル化は世界から見ても遅れていました。まずいことに気付き、漸くデジタル庁が２年前に発足しました。最近、全てではないが役場に行かなくても手続きできるようになりました。公的な手続き（運転免許証など）は全てネット上で済ませることができるなら、どれだけ便利だろうといつも思います。マイナンバーカードは健康保険証と一体化するのはほぼ確定ですが、問題点も指摘されています。