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▶グリーン・マイル 1 (ふたりの少女の死)

時は１９３２年、舞台はアメリカ南部のコールド・マウンテン刑務所の死刑囚舎房。この刑務所で死刑囚が電気椅子にたどりつくまでに歩く通路は、床が緑のリノリウムであることから、通称「グリーン・マイル」と呼ばれている。



▶グリーン・マイル 2 (死刑囚と鼠)

死刑囚舎房の夏は、インディアン系囚人の処刑で始まった。その頃「グリーン・マイル」には不思議な鼠があらわれた。食べ物をやると神妙な態度で床にちょこんと座って食べ、糸巻きを相手にサーカスさながらの芸当をやる、驚くほど知性的な鼠だった。



▶グリーン・マイル 3 (コーフィの手)

妊婦ら四人を殺害した兇悪粗暴な男ウォートンは死刑囚舎房にやってくるなり看守のひとりを殺しかけた。看守主任を務めるポールは、その日持病の尿路感染症が悪化し、激痛に苦しんでいたのだが、なんとか騒ぎを鎮めた。



▶グリーン・マイル 4 (ドラクロアの悲惨な死)

雷鳴の轟く嵐の夜、賢い鼠の飼い主だった死刑囚ドラクロアの処刑が行われた。その陣頭指揮を取ったのは、彼を目の敵にしている残忍な性格の看守パーシー。電気椅子での死刑執行において、ある大切な手順を省くことで、パーシーは身の毛もよだつような醜悪なかたちで復讐を遂げることになったのだ。



▶グリーン・マイル 5 (夜の果てへの旅)

死刑囚ジョン・コーフィは、少女殺しの犯人ではないかもしれない。それにコーフィには奇跡を起こす不思議な力がある―ドラクロアの鼠を生き返らせたのを目撃していた同僚の看守たちは、ポールの説明を信じた。そして脳腫瘍で死に瀕している刑務所長の妻を、コーフィに治療させるという計画を実行に移した。



▶グリーン・マイル 6 (闇の彼方へ)

ジョン・コーフィの処刑が目前に迫った時、ポールは恐るべき真実を知った。そして…。死刑囚舎房で繰り広げられた恐怖と救いと癒しの物語もいよいよ完結。



スティーヴン・キング / 白石朗



#スティーヴン・キング #白石朗 #本 #外国文学／小説・物語