昭和56年7.24
KO強盗事件解決記念ループタイ

昭和52年夏より
首都圏の繁華街いわゆる盛り場で
酔客紳士たちを襲い失神させ、強盗するというKO(ノックアウト)強盗が連続発生した。

警視庁捜査一課と埼玉県警、上野署など合同捜査本部がもうけられ、犯人グループ20人を送検、一人を指名手配し、長期に渡る捜査にて昭和56年に解決。

襲われたケガによって死亡した被害者4人、
ケガ109人、
奪われた額は3500万円に達していた。

新聞報道では犯行グループによる組織犯罪のように書かれたが、ほとんどの犯行が二人組コンビによるものであり、彼らを真似て犯行を重ねた人間が何人もいたというわけであった。

取り調べでは悪びれる様子もなく饒舌な犯人であったが、頑なに、口を閉ざしたのは、
犯行動機であった。

酒もタバコもギャンブルもしない犯人が数千万円もの金を何に使っていたのだろうか。

犯人の自宅からは男の写真が何枚も出てきていたという。

ピンきた刑事は頬の前で手のひらを裏返してみて、犯人に【お前はコレか？】

男らしい体格と風貌の犯人であったが、
同性愛者であることは
犯人が世に隠していた秘部であり
敏感なスポットであった。

顔を歪めて〖実はコレです〗と告白した。

犯人は女性を知らず、男性としか付き合ったことがなかった。
上京してから、新宿2丁目に通いはじめ、
生活費と愛人に貢ぐ為に、
犯行を４年にも渡り繰り返していた。

〖愛人を連れて買い物に行くことが、私の唯一の楽しみでした、、、。〗

事件は解決したものの、当時、すでに変死として処理してしまっていた件で後に犯行による被害者であった事だとわかった、解剖をしていないので、もはや、どうにも立証できなかった。担当刑事は、解決後に開かれた
ささやかな打ち上げで、
傾けたグラスは不味かったという。

参考、引用元　bungeishunju、com


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