機（はた）を織る人を想へり秋深し　（出品者拙詠）

⭐純絹織物　「 つなぎ結び織（ 無地縮緬）」hand knot crape!

★サイズ：幅約３６ＣＭ、長さ約1００ＣＭ（１メートル）

お着物通の顧客様のご要望で用意しました生地です。近年は僅少のレアものです。お着物や絹織物にご興味をお持ちの方のお目に留まりますれば幸甚です。（シルクやきもののお話等あれこれ出来ましたらいいですね）

⭐今はもう少なくなりましたが、機織り（はたおり）の時、短くなった、糸を１本ずつ手で繋ぎ「緯糸」（ヨコイト）にして織り上げる織物を「結び糸」、「つなぎ結び織」等と呼びます。

⭐本来は、お蚕さんの繭から作る生糸は、今も昔もとても貴重で高価な物なので絹糸を大切にという発想でした。ところが織り上がった生地風が紬にも似ていて情趣があり、小紋等の友禅に染めるととても趣のある着物になりますので通の方に好まれます。

⭐結び糸は結び目がネップやスラブのように見えます。緯糸が短かければ結び目が多くなります。一見、紬（つむぎ）のようにも見えますが、撚りをかけた縮緬の生地風です。なので縮緬と紬の佳いところを兼備した生地でほどよいシャリ感があり紬よりもしなやかです。手芸には扱い易いかと存じます。

★画像８、９枚目はリネンテスターで意匠拡大してみました。１０枚目は、つなぎ結び生地で染め上げた友禅です。１１枚目はその裏側です。つなぎ結び目が見えますね。（この生地は今回は出品していません。ご参考までに）

⭐この織物は近代的な自動織機で製織されたものではなく、古式の力織機で織られたものです。なので織り傷のように見えるところもありますが、それがこの生地の特徴で素朴な味わいがあります。

★１２枚目はこの生地のことではありませんが奥越前に伝わる糸づくり、機（はた）織りの原点ですね。

★１３枚目は弊店正面です。暖簾に信用をかけて地元に愛されてまいりました。＜以上全文責：出品者・花越前・コピー・転載不可＞



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