ミヒャエル・ハイドン
(Michael Haydn　1737-1806)

ヴァイオリン協奏曲全集
・変ロ長調MH36
・ト長調MH52
・イ長調MH207

バルナバーシュ・ケレメン
(Barnabás Kelemen, vn）
フェレンツ・エルケル室内管

2002.1.14-17 ブタペスト?
フンガロトンスタジオでのセッション録音

CD1枚　HUNGAROTON HCD32057
2002年発売　墺盤　　

1757年にハンガリー・グロースヴァルダイン(オルデア)のヴァイオリニストに20歳で就任。60年には楽長に昇任。63年にはザルツブルクの楽長に出世、以降、終生その職にあったミヒャエル。

協奏曲は、現存する作品で10曲ほど。このうちヴァイオリン協奏曲は3曲です。

変ロ長調は手稿に1760年とあり。ト長調も同時期、1760-62年頃の作品とされます。いずれも、オルデアで週2回催されていたオーケストラ演奏会のための作品と考えられているようです。

ちなみにオルデアのポストの後任は、ディッタースドルフ。

イ長調は、ザルツブルク時代の1775年頃の作品とされ、1964年に再発見され、グリュミオーにより初演された曲です。

ケレメンは、1978年ブタペスト生まれ。ミクロシュのお姉さんエステル・ペレーニ(1943-)の弟子で、スターンらにも学んでいます。フンガロトンにブラームスやリストの録音があり、フランツ・リスト音楽院で教職も務めます。

3曲ともカデンツァはケレメン作。

フェレンツ・エルケル室内管は、長くフランツ・リスト室内管のヴァイオリン奏者だったリリー・アルドール(1938)が、1985年に設立したオケ。このアルバムでもリーダーを務めています。

ケース、解説に細かいキズ、汚れあり。当方の機器では再生に問題なし。素人保管。

よろしくお願いします。