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「俯き加減の男の肖像 上下」
堺屋 太一
定価: 1700円✕２
1995年　帯付き初版　単行本
新潮社

ヤケすれカバー傷み等あります
中は普通にご覧頂けると思います

元禄時代という大きな峠を越えた後の宝永年間。忠臣蔵の討入りに加わらなかった元浅野家家臣・石野七郎次は、浜屋円蔵と名を変え、商人として生きる決意を固める。"赤穂の不義士"という汚名をそそぐため、時世に挑む男の物語。

天下の富を増やす。豪商と手を組み壮大な野望の実現に向かって歩き出す浜屋円蔵。しかし冷えゆく経済、高まる宗教熱、天変地異など下り坂の時代が円蔵の夢に暗い影を落とす。逆流の時代を生きぬく道は? 今に通じる世相を背景に描く。

レビューより
自分の中で勝手に「堺屋さんの集大成的な本」と位置づけています。それくらい多くのエッセンスが散りばめられています。最初に読んだときは大阪の中心地「淀屋橋」の名前の由来でもある「淀屋辰五郎」の生涯と、忠臣蔵で有名な吉良家と浅野家の確執の一部が「塩」をめぐる経済摩擦にあったことなど等にただただ感心していました。しかし最近読み返してみるとこの本は常に「経済とは何か」「儲けることとは何か」「自分とはいったい何か？」等を問いかけていることに気付きます。

お伊勢参り　赤穂浪士　討ち入り
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和室茶棚うえはこ