【商品内容】
・写真の丸棒1セットの価格です。

材名:マカウッド(Platymiscium spp.※推定P.pinnatum)
別名:マカカウバ、グラナディロ
長さ:400mm
径:20mm
重さ:124,125g

何度か出品履歴のございます中米産の人気美材「グラナディロ」と近縁ながらも、色味や香りが異なる少々珍しい材が手に入りましたのでご案内します。

本種は「マカウッド」の名前で輸入され、同じ名前で市に出ていた物を買い求められた方から、当方へ樹種の鑑定依頼が来た物です。その際に調査用サンプルとして頂いた材を製材して丸棒に致しました。

そのような出自のため、現状あまり数がございません。国内での流通は少ない材ですので珍しい材や光沢の良い唐木に興味をお持ちの方には是非、この機会にお試し頂きたいと思います。

鑑定については導管配列や柔組織帯の構成、製材時の香りや加工感から、グラナディロと同じPlatymiscium属であることはほぼ(※99.99%)間違いございません。種小名については正直特定は難しいですが、元材の幅からして70cmを超える相当の大径材となりうること、材の蛍光反応、輸入時の名前、などの情報を総合してブラジルで「マカカウバ」として知られるP.pinnatumの可能性が最も高いと判断しています。

さて、材の遺伝的素性はどうあれ、本品は人気銘木であるグラナディロと非常に良く似た質感の材です。非常に硬く、重く、仕上げると光沢に優れ、重厚で華やかな美しさを感じられるでしょう。
バチにした際の特徴もほぼ同じため、基本的には超重量級、ハウスバチ的な使い勝手となるはずです。連打や振りやすさよりも打感の安定感、及びその見た目の美しさを楽しむバチとして適正があります。

一方で、暗紫褐色の落ち着いた色合いのグラナディロに対し、こちらは明るい赤褐色と色の違いから見た目の印象は大きく異なっています。
また、今回はマカウッドの方がやや重量が軽いようです(約1割)。
そのせいか気持ち削り心地も軽いですが、加工性はむしろやや悪いです。特に逆目の部分はかなりえぐれて荒れやすいのでお気をつけください。

高級材として知られるローズウッドに近い風合いや特性がある材ですので、同格の高級感を廉価に楽しむため、あるいは加工の練習としてお使いになるのもオススメいたします。