表紙に若干日焼けがあります。
表紙以外は目立った汚れや傷はありません。

素人保管ですのでご理解の程よろしくお願いします。

文春新書
漢字と日本人
高島 俊男【著】

価格 ¥902（本体¥820）
文藝春秋（2001/10発売）
サイズ 新書判／ページ数 250p／高さ 18cm

「カテーの問題」と言われたら、その「カテー」が家庭か假定かあるいは課程か、日本人は文脈から瞬時に判断する。無意識のうちに該当する漢字を思い浮かべながら…。あたりまえのようでいて、これはじつは奇妙なことなのだ。本来、言語の実体は音声である。しかるに日本語では文字が言語の実体であり、漢字に結びつけないと意味が確定しない。では、なぜこのような顛倒が生じたのか？漢字と日本語の歴史をたどりながら、その謎を解きあかす。

目次
第１章　漢字がやってきた
カテーの問題；世界でたったひとつの文字；漢語とはどういう言語か；不器用な日本人
第２章　日本人は漢字をこう加工した
訓よみとかな；日本語の素姓；漢字崇拝という愚
第３章　明治以後
新語の洪水；翻訳語―日本と中国；顛倒した言語―日本語；「歴史」と「進歩」
第４章　国語改革四十年
漢字をやめようという運動；国語改革とは何だったのか；当用漢字の字体；新村出の痛憤
終章　やっかいな重荷