1979年にEMIからテンシュテットのマーラー 交響曲第5番、第10番アダージョが売り出され、センセーショナルに。新たな名盤が誕生したと話題に。



テンシュテットは東ドイツでキャリアを積んで西側へ来ました。テンシュテットのマーラー シリーズはたいへん高い評価で人気もあり、個人的にはバーンスタインよりも好みです。



テンシュテットは音楽の「燃焼」の熱量が凄まじく、マーラー シリーズでも音楽の情念の嵐の渦巻くような表現で、私も夢中に。



音楽監督を永く務めたロンドンフィルでも地元のファンの熱狂ぶりがすごくてライブ録音を聴くと演奏が終わった瞬間の拍手、というより、祭りのような熱狂のような爆発があり、いかにテンシュテットが毎回ものすごい演奏を繰り広げたかがよくわかる反応でした。



地元の記事では「テンシュテットのいないロンドンフィルはミック・ジャガーのいないローリングストーンズのようなものだ」とまでいわれました。



マーラー はブーレーズのように冷徹なアプローチもありますが、やはり音楽の狂気やロマンを余すことなく引き出すテンシュテットの表現は王道と思います。



カラヤンもテンシュテットを評価してベルリンフィル の音楽監督の後継者として希望していたとも聞きます。



セッション録音であるこのマーラー もライブ演奏のような異様な熱狂こそ影を潜めますが、その熱量は十分に伝わる一音一音踏み締めるような表現です。



この演奏は1979年にアナログ録音されました。CDでは当時あまり音質が芳しくないところがありましたが、このドイツ盤は英国盤に負けず生々しい音がします。ぜひ良いカートリッジで再生なさって本来のすごい音を体験なさってください！



当方このレコードは中古で買いましたが、前オーナーの扱いも良かったです、良い状態でしたし、私も非喫煙環境下、温度湿度管理されたオーディオルームでしっかりしたレコード棚に寝かせずに保管。盤は鷲づかみせず両端を持ち、指紋や汚れが付着しないよう心がけてきました。クリーニングして静電気も除去しながら何度か聴いてきました。



値下げ交渉は行っておりません。



音質の良いドイツ盤でぜひテンシュテットのマーラー を堪能してください！