「円周率の謎を追う 江戸の天才数学者・関孝和の挑戦」
鳴海 風 / 伊野 孝行
発行所：くもん出版
発行：2016年初版発行
定価: ￥ 1500＋税

ご覧いただきありがとうございます。

日本の歴史上の人物で世界と肩を並べる天才数学者がいたことをご存知ですか？是非この本で確かめてみてください。

その人とは、関孝和です。江戸時代の人です。歴史で習った方も多いのではないでしょうか。
でも具体的にどんなにすごい人だったか知らないのではないでしょうか。
私も知りませんでした。

当時はすでに円周率（3.14）が日本にも伝わっていました。しかしまだ細かな数値まではわかりませんでした。

関孝和はそれを証明し、正確な値を導こうと生涯をかけ研究しました。

当時の数学書は中国から入ってきた本で学びました。しかし漢文で書いてあるため漢文がわからないと理解出来なかったのです。

そうした研究の中から方程式を表す方法を編み出します。それが傍書法（ぼうしょほう）で関孝和が日本独自の数学を作ったのです。
西洋数学の　x+y=2　ような方程式を考え出したのです。

それから円周率を12桁まで正確に解いたのです。
その計算方法は、「エイトケンのデルタ2乗加速法」として200年後に発見される方法だったのです。

また連立方程式の解き方として、行列の理論をライプニッツより早く、世界で最も早く確立したのです。

また自然数とその約数から自然数のべき乗和の研究した結果ベルヌーイ数を発見します。数学者ベルヌーイより早い発見なのです。

傍書法（ぼうしょほう）の発明から行列式へ繋がり西洋数学に先んじたものがあり、世界の数学者を驚かせます。

日本人は世界に通用する優秀な民族であるかがよくわかります。

私もびっくりしました。

難しい漢字にはふりがなが振ってありますので小学生（円周率が分かっていれば大丈夫）、中学生や高校生に読んでいただきたいと思います。
勉強の合間に読めば日本人の優秀さに驚き、勉強への活力になるでしょう。
そして数学に興味を持ってもらえればと思います。

大人の私が読んでも面白かったです。

※使用品なので、スレや汚れ等ありますのでご理解の上ご購入下さい。

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