浜田省吾の初のライブ・アルバムで、初の日本武道館公演と広島郵便貯金ホール（現・上野学園ホール）のライブが収録されています。（1982年作品）

本作発表以降、彼のツアータイトルは"On The Road"となり、全国ホールコンサートツアーを年間何十本もこなしていくことになります。これにより、ライブ・アーティストという地位が確立され、ライブの観客動員数が飛躍的に増加し、コンサート・チケットがプラチナ化するほどの人気を獲得していきます。

収録曲は『Home Bound』と『愛の世代の前に』から多く選曲されていますが、「路地裏の少年」や「壁にむかって」といった彼の原点とも呼べる1stアルバムからも選曲されており、初心を忘れず音楽に取り組もうとする彼の姿勢を感じることができます。

タイトル曲の「On The Road」はシングルとしても同時発売され、本作唯一のスタジオ録音曲となっています。“シンプルなライブ・アルバムとしてリリースしたい”という本人の思いに反して収録された曲ではありますが、今では隠れた名曲のひとつとして人気の高い1曲となっています。

〈収録曲〉

1. 壁にむかって

2. 明日なき世代

3. 土曜の夜と日曜の朝

4. 陽のあたる場所

5. 路地裏の少年

6. 終りなき疾走

7. 独立記念日

8. 反抗期

9. 東京

10. 愛の世代の前に

11. Midnight Blue Train

12. On The Road