日本では、1987年に車のCMで流れた『オン・ザ・ビーチ』とクリスマスの定番曲となった『ドライビング・フォー・クリスマス』で有名な、イングランド出身のシンガーソングライター兼ギタリストのクリス・レアが2006年に行なったフェアウェルツアーの2枚組DVDです。
当初は、AOR歌手の様なデビューでしたが、膵炎を患い、死の淵に立った彼は、奇跡的な回復をした後原点のブルース・ロックに回帰します。
このDVDは、ヨーロッパ各地を回った後、英国のバーミンガムのシンフォニーホールでの公演を収録されたものです。
クリスのいぶし銀の様なハスキーヴォイスと、素晴らしい音色を聴かせるスライドギターが奏でられ、一切の演出無しのステージですが、当時55歳のその憂いを帯びた含蓄のある顔も含め、最後まで魅了されます。
ディスク1では、ボーナストラックのヒット曲『フール』を含め、全18曲105分のライヴ映像です。
なぜ、こんなに渋く、派手さの全くないブルージーな音楽が、累計2500万枚も売れ、ヨーロッパの各地で大人気なんだろうと不思議に思うのですが、その謎がディスク2で解き明かされます。
このフェアウェルツアーは、ヨーロッパ18カ国46都市を回ったのですが、なんとロシアでも大人気でかなりの大ホールでの公演をしています。
その各国でのドキュメンタリーが55分間収録されているのですが、各国とのファンに、会場の出入口でサインをしている姿が沢山出てきます。
過去にひたすら車でツアーを回って、各地のファンとの絆を作ってきて、この人気があることが分かります。
輸入盤のため、日本語字幕はありませんが、18カ国で55分間ですので、あたかも早回しのロードムービーの様を観ている様な楽しさです。
2枚組160分間のDVDになります。
2006年ユニバーサルミュージックよりの発売。
輸入盤ですが、リージョンフリーにつき、どのプレイヤーでも再生可能です。