「スタバではグランデを買え! :
価格と生活の経済学」
吉本 佳生
定価: ￥ 1600
ダイヤモンド社

小難しい経済の本もいいですが
柔らかい頭の体操にいかがでしょうか？

副題に価格と生活の経済学とあります。
ペットボトルのお茶は同じ製品でも
売られている場所により値段が違う仕組み。
家電のお店はどうして集中してあるのか。
タイトルのグランデがお得なわけなど
身近な興味をひく例が取り上げられています。
コーヒーの普通サイズとダブルサイズの
値段はどれでもちょうど100円差に設定
してあるという。
お店でのコストを計算すると、サイズが
２倍になってもかかるコストが２倍になる
わけではないからお店は儲かるし、沢山
飲みたい客にとっては100円余計に払うだけ
なのでお得ということです。

子供の医療費の無料化は本当に子育て
支援になるのかと疑問を呈しているくだり。
つまり無料化にすると大したことのない
症状でもすぐ受診し混雑する。
ただでさえ小児科医師の不足が
騒がれたりしている人手不足の現場は
ますます忙しくなり、休みがなかなか取れない
働く母子家庭のお母さんなどは小児科に
連れてゆくのに時間がかかり、取引コストが
高くなりかえって不公平になると喝破。
世の中の仕組みを知らないと
単純にいいことだと思っていたり、損する
ことを平気でしたりするのだと
少しは分かりました。

経済の成り立ちを知って賢い
消費者になりましょう。


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