市民性の不在や官僚のアカウンタビリティの不在をもって日本社会の痛烈な非難を論じることで話題になり37万部を売った『人間を幸福にしない日本というシステム』で有名なカレル.ヴァン.ウォルフレンの著書です。



自分の社会は自分たちでよくしていくのが当然な西欧で生まれ育った氏によれば、日本はかなり異様に映ったのでしょう。



その西欧との比較は非常に重要であり、そのことで日本社会が浮き彫りになったのは明白です。



文化相対主義に陥りすぎると、欠陥が忘れ去られることになり、解決の先送りになってしまう危険性を暴露していますから、非常に目からうろこの論述だと思います。



科学的な本は社会をよくするものというスタンスで生活している人にはうってつけの本でしょう。



新本価格1980円で、廃刊になってしまった本ですが、ここはご奉仕価格で提供します。



ではどうぞ。