「東大脳」とは、東大入試を突破した者だけに備わっている特性のことである。本書では、「東大脳」がいかにして作られるか、そして、その強みと弱み、使用方法を徹底分析する。 東大入試を突破するための７つの力とはいったい何なのか？　逆に、「東大脳」の持ち主にも意外な弱みやコンプレックスがあるという。それはいったい何？ 「地方出身、女性」という東大卒マイノリティの立場から、等身大の「東大脳」をユーモラスに描きつつ、現代社会における「学歴」の意味をほんの少しだけマジメに考え直す本。

【レビュー】
東大受験生にも、東大以外のすべての受験生にも
もっと言えば、受験と何らかかわりのない人にさえおすすめしたいです。理由は「『東大』でも決して教えてくれないこと」（「はじめに」より）がほんとうに書いてあったから。書いてもあるが、感じさせてくれると言ったほうがより適切かな。スゴイ本だと思います。しかも受験生や高校生によくなじみそうな文章。もはや文学だ、といっては言い過ぎかもしれませんけれど、ひとから薦められて読む小説が見事なまでの期待外れに終わることを思えば、この本は文学以上だった。勢いに乗ってすぐ読みきれる本でしたし、よかったらご一読ください。