能の人形がらと思われる模様が染められた化繊の着物です。
切り売りの反物と思われます。
質は、当時のものの中では中くらいの質感です。
濃い紺色見え、写真よりも肉眼で見たほうがもう少し落ち着いた雰囲気に見えます。
少し古い品ですが、目立つほどの汚れもなく、お仕立ても可能だと思われます。
お仕立ての練習や手芸の材料などにご利用ください。

長さ12m
巾37.5cm程度

※写真の色合いはスマホのメーカー、pc，タブレットの種類によって極端に変わりますので、写真の色合い等は参考までにお考えください。

小話
反物の巾（幅）って、だいたい昭和後半ぐらいのものまでは35.5〜36.5cmが多いです。
その前になるとたまにですが34cmなんてものも見かけます。
当時の日本人って身長が低い人が多かったし、痩せている人が多かったから、生地の巾はさほど必要なく、またふくよかな方は反物自体を発注するので問題なかったんですね（そのかわり特に高額）。
その後はポリエステルの着物の大量生産によるサイズ見直しや、日本人の大型化（笑）などなどの要因があり、巾が37cm〜38.5cmが多くお目見えするようになりました。
なお、基準は人によって若干違いますが、女性の場合は38〜39.5cmぐらいのものを「クイーンサイズ」、男性は42cm以上を「キングサイズ」って表現しますが、少し前だと37.5ぐらいでもクイーンサイズなんて歌ってたりします。
これは単にその頃の反物サイズの中では大きめだったというだけです。
なので、たまにですが男性の反物40cmで「キングサイズ」って書いてあるものも見かけます。
時代によってサイズの感覚も変わるんですね。