誰も知らなかった京都聖地案内
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誰も知らなかった京都聖地案内 :
京都人が能楽にこめた秘密とは
小松 和彦
定価: -
#小松和彦 #小松_和彦 #本 #日本文学/評論・随筆
この本は、能楽愛好者のための雑誌『観世』に、二年間にわたって連載した「能のなかの異界」に加筆修正を加えたものである。私は能楽論・能楽史の専門家ではないし、熱心な能楽愛好家ともいえない。しかし、日本文化を考えるときに、能楽はきわめて重要な位置を占めるということを、さまざまな機会を通じて痛感していた。というのも、その作品群を、日本に土着してきた思想を考えるための「教典」のような役割を果たしていると思われたからである。私は日本の妖怪や異界の研究を少しずつ深めていくにつれて、そのような意味での能楽の世界に引き寄せられ、ときには鑑賞し、ときにはそのテキストを紐解くようになったのであった。
能楽はいろいろな貌をもっている。たとえば、それを文学として論じることもできるだろう。芸能身体論として論じることもできるだろうし、哲学や美学論として論じることができる。私の場合は、京都人のコスモロジーの表出媒体として、とくにトポス(場所性)論の素材として理解し、そこに描かれている、長い伝統のある聖なる場所を取り上げて、現代人に失われかけているその場所をめぐる感性の記憶を少しでも取り戻すことを目ざした。
………
能の演目には、『源氏物語』をもとにした曲がたくさんあります。
六条御息所(ろくじょうのみやすどころ)が「生霊」として登場する「葵上」や「野宮」。儚く散った「夕顔」、「玉鬘」など源氏の恋愛遍歴を彩る女性たちが能の世界でも幻想的な異界へ誘います。
瀬戸内寂聴さんが国立能楽堂の委嘱を受けて書いた「夢浮橋」もその一つで、2000年に初演され大好評で、新作能にしては珍しく、すでに何度も上演されています。
美品
京都人が能楽にこめた秘密とは
小松 和彦
定価: -
#小松和彦 #小松_和彦 #本 #日本文学/評論・随筆
この本は、能楽愛好者のための雑誌『観世』に、二年間にわたって連載した「能のなかの異界」に加筆修正を加えたものである。私は能楽論・能楽史の専門家ではないし、熱心な能楽愛好家ともいえない。しかし、日本文化を考えるときに、能楽はきわめて重要な位置を占めるということを、さまざまな機会を通じて痛感していた。というのも、その作品群を、日本に土着してきた思想を考えるための「教典」のような役割を果たしていると思われたからである。私は日本の妖怪や異界の研究を少しずつ深めていくにつれて、そのような意味での能楽の世界に引き寄せられ、ときには鑑賞し、ときにはそのテキストを紐解くようになったのであった。
能楽はいろいろな貌をもっている。たとえば、それを文学として論じることもできるだろう。芸能身体論として論じることもできるだろうし、哲学や美学論として論じることができる。私の場合は、京都人のコスモロジーの表出媒体として、とくにトポス(場所性)論の素材として理解し、そこに描かれている、長い伝統のある聖なる場所を取り上げて、現代人に失われかけているその場所をめぐる感性の記憶を少しでも取り戻すことを目ざした。
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能の演目には、『源氏物語』をもとにした曲がたくさんあります。
六条御息所(ろくじょうのみやすどころ)が「生霊」として登場する「葵上」や「野宮」。儚く散った「夕顔」、「玉鬘」など源氏の恋愛遍歴を彩る女性たちが能の世界でも幻想的な異界へ誘います。
瀬戸内寂聴さんが国立能楽堂の委嘱を受けて書いた「夢浮橋」もその一つで、2000年に初演され大好評で、新作能にしては珍しく、すでに何度も上演されています。
美品
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