砥取家より購入した本戸前色物です。

均質できめが細かく、強い研磨力をもち、研ぎ出しの速さは異常な程で、あっという間に刃がつきます。
地金も鋼も大変美しく曇ります(写真参照)。

7-8年前のだいぶ過去の話になりますが、砥取家のページで購入しようとしても毎回争奪戦で、品定めでモタついている間に売り切れてしまうほど入手困難でした。近年滅多に見かけません。このようなプレミアものですが、丸尾山の最高峰をお求めの方はこの機会を逃すとほとんど出会えない可能性があります。

白巣板、青巣板よりもっと硬めで、新大上より少し硬めで、天上戸前より下か同程度の硬さです。
色合いが美しく、白巣板や敷内曇りよりも美しく曇ります。

「包丁と砥石大全」誠文堂新光社の表紙や導入部などで至るところに使われているスナップでT刃物店F氏が濡れ雑巾の上に載せて包丁を研いでいる砥石が「本戸前色物」です。(P003,P005,P072,P073参照)。入手できないのは、この本のせいかも知れません。

大変良いものなので価値を落としたくありません。
均質性、美術性に加え、希少性を加味させて頂き送料込販売手数料込提示価格でご了承ください。ただし希少性に関してそうでもない事実が判明した暁、または御使用される目的等を伺ったときの納得度や共鳴感に応じて価格を下げさせて頂きます。コメント頂くのがご面倒な場合は即ご購入頂いて構いません。迷っていると無くなってしまうかも知れません。

写真の後、砥面以外の5面をカシューで3回ほど重ね塗りし、5年以上保管しております。
写真を後日アップします。

使うのが勿体なくて、殆ど使っておらず、
厚みは購入時とほぼ変わらず、4.4-4.5cmの間です。
1000年に1mm、つまり4.5万年、いや、切り出しているのでその倍以上かけて自然が創り上げた堆積物です。砥泥が芳しい太古の香りがします。悠久の時を感じ、喧騒な現世を忘れ、心がうっとり休まります。

ご不明な点はコメント欄にてお気軽にお尋ねください。

仕事の都合上、土日祝日発送となりますが、タイミングによっては、平日も可能なときもあります。

何卒よろしくお願い申し上げます。