『ストロベリー・ロード』
イチゴ農園で働く長兄を頼って渡米した作者の土と汗、笑いと悲しみの日々を臨場感溢れる筆で描き、広く共感をよんだ大宅賞受賞作。真率で衒いない異色のアメリカ物語。

『ストロベリー・ボーイ』
大宅賞受賞作『ストロベリー・ロード』に続く自伝的ノンフィクション。ニューヨークでのゲイとの一夜に戸惑い、キング牧師暗殺に呆然とする「僕」のアメリカ青春記。

『ガーデン・ボーイ』
イチゴ畑を離れた「ぼく」は、庭師として働きはじめる。乾いた空気、白い太陽の光、そして夜の農地に訪れる静寂――。失われた「風景の記憶」を描いて美しい、カリフォルニア青春記完結篇。

石川好
1947－2024　昭和後期-平成時代の作家,評論家。昭和22年1月5日生まれ。高校卒業後アメリカにわたり,カリフォルニアで農場労働者としてはたらく。のち慶大で日米移民史をまなび,国際社会の中での日本のあり方を中心に評論活動を展開する。平成元年滞米体験をまとめた『ストロベリー・ロード』で大宅壮一ノンフィクション賞。11年社会基盤研究所会長。13年秋田公立美術工芸短大学長。東京出身。慶大卒。
⚠『ストロベリー・ロード』上巻に一部マーカーがあります。