伝統的な技法を継承しながらも、イラスト的な精緻な線描によって生み出されるモノトーンの表現。極度に抑制された彩色、無機質な人物像は、現代社会の深層を鋭くえぐると評価されています。
第68回春の院展初入選、2014年損保ジャパン美術賞FACE展グランプリ、オーディエンス賞受賞。受賞作品が東郷青児美術館買い上げとなるなど、川島優画伯は、現代日本画のホープとして期待を集める存在です。
また、国際的なアートフェアにも立て続けに作品を出品し、注目されています。

「Adverse effect」と題する本作品は、2015年に制作された作品で、画伯の作品の特徴がよく顕われ、かつ象徴的な作品と言えるでしょう。

画伯の作品は、どちらかというと静的な印象を受ける作品が多く、特徴的なポーズをとる主体が描かれるのは珍しいかと思います。しかし、本作品には特徴的なポーズをとる主体が描かれています。むき出しのコンクリートの壁を背に両手でポーズをとる若い女性、その指の狭間に微かに鈍い光を放つ瞳・・。この瞳のインパクトはまさに圧巻と言うしかありません。

画伯の迫力あるサイズの傑作をぜひこの機会にお求めください。

★作　者　　川島優

★作品名　「Adverse effect」

★技　法　　紙本・彩色

★サイ ン　　パネル裏に自署・画題・制作年月

★保　証　　真作保証

★作品サイズ　５０号

★額のサイズ　約１２４×１２４cm

★作品の状態　概ね良好
（女性の衣服など所々に薄いシミあり 背景等に小さなヒビあり）

★額の状態　概ね良好（裏蓋のないタイプ）

★付属品　　額・差し箱


川島優

1988年 静岡県に生まれる
2012年 再興第97回院展初入選（以降も連続入選）
2013年 愛知県立芸術大学美術学部美術学科日本画専攻卒業
　　　　第68回春の院展初入選（以降も連続入選）
2014年 損保ジャパン美術賞FACE2014グランプリ受賞 オーディエンス賞受賞
　　　　第25年度愛知県立芸術大学優秀学生賞受賞
　　　　第6回トリエンナーレ豊橋 星野眞吾賞展優秀賞受賞
　　　　再興第99回院展奨励賞受賞。日本美術院院友推挙
2015年 愛知県立芸術大学大学院博士前期課程美術専攻日本画領域修了
　　　　第６回東山魁夷記念日経日本画大賞展入選
2017年 愛知県立芸術大学大学院博士後期課程美術専攻日本画領域修了

現在 愛知県立芸術大学大学日本画研究室非常勤講師 日本美術院院友