2007年 205ページ

京国立近代美術館工芸館はこのたび開館30周年を迎え、記念展1として工芸館30年のあゆみを開催いたします。

明治43年(1910)建築の旧近衛師団司令部庁舎は昭和47年(1972)に重要文化財の指定を受けた間におよぶ保存修復工事と改装がなされて、同52年(1977)11月14日東京国立近代美術館の工芸部門
を担当する「工芸館」として生まれ変わりました。以来、開館記念展 「現代日本工芸の秀作」を皮切りに近・現代の工芸を多角的に検証する多くの展覧会を開催し、あわせて国内外の優れた作品の収集とさまざまな普及・教育事業を行ってまいりました。

本展では、開館記念展とそれに続く企画展や重要な個人作家の回顧展等の展覧会の様子や、近代工芸を歴史的に概観し得る作品の収集を目指して蓄積に努めてきたコレクション形成の足取りの紹介等をとおして、工芸館30年のあゆみを回顧します。

この記念展が近代工芸への関心を高め、工芸館開設準備から開館、そして今日までの工芸館への理解を深める一助となれば幸いです。

最後に、これまで工芸館に賜りましたご理解とご高配に改めて感謝するとともに、本展開催にあたり
ご支援とご助力をいただいた関係各位に心よりお礼を申し上げます。

表紙小傷、小汚れ。もちろん読む分には問題ありません。

なお細部に至るまではチェックしきれない場合がありますので、書き込み・線引き・記名・蔵書印・値札等ある場合があります。ご理解の上、ご購入下さい。