1981年　厚さ約1cm

開催のことば
鈴田照次氏は, 型絵染, 木版摺更紗の伝統を現代に継承して, 美しい作品を創作してい
ます。
鈴田氏は,大正五年,佐賀県杵島郡白石町に生まれ, 東京高等工芸 (現千葉大)を卒業, 戦後 「新匠会」に加わり,師稲垣稔次郎氏と出合い, 型絵染を学びました。
その後、同展に独自の作風をもつ型絵染を開拓する一方, 昭和47年, 「幻の更紗」 とい われた鍋島更紗を十年余の歳月をかけて研究, 復元しました。 これは氏の仕事の上で画期 的な展開であり,そこで解明した技法をもとに新たな木版更紗を創作してきました。
ここに鈴田氏の40年に及ぶ業績を集約, 一堂に展観いたします。
本展開催にあたり,鈴田照次氏をはじめ、 ご尽力を頂きました関係各位に厚くお礼を申
しあげます。
昭和56年5月
日本経済新聞社

表紙小傷、小汚れ、やや変色。ページ小黄ばみ。

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