【インカコーラ-ペルー紀行- 】

マシュー・パリス　著／大窪 一志　訳 著者は英国ケンブリッジ大学で学位をとり、米国エール大学大学院で学んだ後、サッチャー政権下で保守党上院議員を7年も務めた。
議員在職中は人権問題などで活躍した人だけに、経済・政治ともに問題の多い南米を旅しても、人びとの貧しさ、暗さ、明るさ、逞しさといったところをちゃんと見ている。
著者と同行者たちは、石油タンクローリーがちょっと停車している間にそこへ乗り込み、目的地まで同乗するなど、どんどん旅慣れてゆく。
経済的には下層の人たちとも数多く触れ合い、ペルーなどの国々の実態に触れていく。
1992年発行　図書出版社：486ページ