昭和30年代後半から、40年代にかけて販売された「ナショナル　２号自動アイロン　NI-34AF」です。

約60年前のアイロンです。
おばあちゃんが、長い間、お使いだったそうです。
ですので、もちろん、今も通電して、アイロンは熱くなりました。（写真10枚目参照。ランプが点灯しています）（今後の使用を保証するものではありませんが）

ハンドルの上部のダイヤルには、「切←低・人絹・絹・毛・綿・麻・高」とあるように、順に温度が上がっていきます。

「人絹（じんけん）」ってなんだろう？と調べてみると、「人造絹糸」の略で、絹に似せて作られた、再生繊維である「レーヨン」のことでした。
絹に似ていて、安価なため、大正時代から昭和初期に普及したそうです。

このアイロンは、日常的に、とてもよく使われていたようです。
小さなキズなどがあちこちに見られます。

収納する木箱はないものの、袋打のコードに破れはなく、もちろん、コードに傷みもなく、とても大事に使っておられたことが伺えます。

赤と白のツートンカラーが、レトロモダンで、カッコいいです。

▶サイズ（多少の誤差は、ご理解ください）
【アイロン本体】
長さ　215㍉
幅　105㍉
高さ（ヨコに寝かせた時）115㍉
アイロン本体の重さ　1.2kg
コード（二芯綿袋打）長さ　２㍍

▶使用上、問題はないのですが、気になるところ

・長年、使用されてきたものですので、小さなキズや変色、くすみや、塗装の剥がれなどは、あちこちに見られます。

・通電は確認しました。引き続き、スチームアイロンとしての使用は、可能と思いますが、今後の使用を保証することはできない点、ご理解ください。

・収納する箱はありません。アイロン本体のみです。

▶︎ひつじ屋の商品は、昭和やそれ以前の古いものです。長く使用されてきたものがほとんどですが、使用されずに、長く眠っていたものもあります。
長年、使用されてきたものにはもちろん、使用されずに保管されていたものにも、スリキズ、くすみ、変色などがある場合がありますが、古いものの味わいとして、ご理解ください。