昭和47年初版ですが、状態は良好です。
希少本で柏原冷三ファンにおすすめです。
柏原兵三の遺作で、柏原兵三の作品は流通が少なくなってきており貴重です。

著者　柏原兵三 著
出版社　文芸春秋
ページ数　333p 肖像
サイズ　20cm

ドイツ、ベルリンに留学している杉野という文学研究者が、妻子を呼び寄せるべく、住む部屋を毎日探し回るがなかなか見つからない。いま住んでいる部屋は、バッハマン夫人という大家の隣にあって、台所は彼女と共用している。杉野の生活の仕方についてあれこれと不平や小言をもらって、ほとほと愛想をつかしそうになっている。夫人は気まぐれで、いきなり酒を一緒に付き合ってくれと言ってきたりする。不承不承付き合うけれども、意外に時間を保てたりもする。その彼女がいきなり肝臓の病気になって入院してしまう。杉野はしかたなく週に一回は彼女を見舞う。そういうことを繰り返していく毎日の描写


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