①「不祥事」
池井戸 潤
定価: ￥ 764（税込）
（私の感想）
●銀行の仕事を熟知している池井戸氏ならではの短編集。８話で構成され、それぞれが緩く繋がっています。
●銀行の窓口を舞台として、勃発する数々の不祥事に挑む女性行員の物語です。半沢直樹シリーズと比べるとスケールは小さくなりますが、悪事を暴き悪人をやっつける痛快ストーリー。
●銀行はカネを扱う職場ですから、時代が変わっても不祥事は絶えません。すなわち偶発的な事務ミスもあれば、それこそ犯罪に繋がる事件に事欠きません。半沢直樹シリーズに優るとも劣らない仕上がりで、期待を裏切らないでしょう。

②「花咲舞が黙ってない」
池井戸 潤
定価: ¥ 814（税込）
（私の感想）
●筋を通そうとする力は半沢に劣らない花咲舞。ただ、如何せん銀行内での立場が低く、影響力には自ずと限界があります。
●前作（不祥事）のように臨店対象部署に限られた問題であれば、花咲・相馬コンビで解決できますが、銀行全体の問題となると、何らかの変化球が必要となります。その仕掛けとして、第3話と第7話では何とあの方が登場。その存在感と破壊力は圧倒的でした。

③「果つる底なき」
池井戸 潤
定価: ￥ 712（税込）
（私の感想）
●銀行業務を熟知している池井戸氏ならではの作品。銀行業界特有の言葉等が出てきますので、リアルな感じがして、臨場感抜群です。
●解説には「これは銀行ミステリーの誕生を宣言する作品だ」とありますが、まさにその通りだと思いました。

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全体的には綺麗に読んでいますので、目立った汚れ等はありませんが、中古品ですので、その点ご理解いただける方にお譲りします。家族に喫煙者はいません。ペットも飼っていません。