BELLISSIMA
LUCHINO VISCONTI

ヴィスコンティ初期のオススメ作品。

幼い娘を映画スターにしようと奔走する母親アンナ•マニャーニの凄すぎるマシンガントーク、人間味剥き出しの行動、何だか頼りないがどこか憎めない娘のトホホなエピソードも微笑ましく笑ってキュンとする大好きな映画。

廃盤。
特に目立った傷や汚れはありません。
ジャケット、盤面、リーフレット、コンディション良好。
背表紙に多少のヤケがあります。

正規品。サンプル、レンタル落ちではありません。


ローマの庶民のささやかな夢と幻滅をコミカルに描いたヴィスコンティ初期の佳作。この映画の主な舞台となるのはロー マのチネチッタ撮影所。オーディションのシーンでは、イタリア映画界の監督やスタッフが実名で登場するのは興味深い。映画の中の監督は戦前からの大監督アレッサンドロ・ブラゼッティで、彼の「1860年」 「鉄の冠」は名作として知られ、他に「白夜」や「ルートヴィヒ」の美術監督マリオ・キアーリ、「ベリッシマ」の製作主任ヴィットリオ・グローリが実名で出演している。 ローマの映画会社が新作の子役を募集するや、ローマ中の母親が子供を連れてチネチック撮影所に殺到する、マッダレーナもその ひとりである。彼女は、あらゆる努力を払って幼い娘をスターにしようとするが・・・。

原案はネオレアリズモの名作「自転車泥棒」や「靴みがき」の脚本で知られるチェーザレ・ザヴァッティーニである。音楽は後にヴィスコンティ晩年の「家族の肖像」や「イノセント」のフランコ・マンニーノで、この作品ではドニゼッティの喜歌劇「愛の妙薬」のアリア が使われている。この映画で圧倒的な存在感を示すのは、「無防備都市」や「黄金の馬車」などの大女優アンナ・マニャーニであ る、他に「オーソン・ウェルズのフォルスタッフ」のヴァルテル・キアーリ、デ・シーカの「屋根」のガストーネ・レンツェッリ、「あ、結婚」 のテクラ・スカラーノ、「誘惑されて棄てられて」「山猫」のローラ・ブラッチーニ。この映画の助監督は、後にイタリア映画を代表する フランコ・ゼッフィレッリ (「永遠のマリア・カラス」 「オテロ」」とフランチェスコ・ロージ(「エポリ」 「黒い砂漠」)。


「ベリッシマ('51伊)」
ルキノ・ヴィスコンティ #CD・DVD