葉の形を型どった硯です。お皿のように中央が凹んでおり、墨や絵具が溜まるようになっています。

水竹邨人(徐世昌)の銘があります。
「水竹邨人」（徐世昌の変名）徐世昌は北洋軍閥の一人（文官出身）で、卜五、菊人、弢斋、石門山人などの変名も持ち、清王朝の責任内閣で内閣協理大臣を務めた人物です。書家であり、硯の愛蔵家で、硯の系譜を作った人です。

墨堂の周囲には篆書体の文字が刻されています。

サイズは
縦約21.3センチ
横約13センチ
厚さ約２センチ強
重さ847グラムです。

とても趣のある硯で、実際に墨を磨って使用できますが、残念な事に欠けやひび割れが多数あり、修繕した様子が見受けられます。画像でご確認下さい。
現在、水漏れはありませんが、将来的に漏れてくる可能性は無いとは言えません。

私は水墨画を描く時や淡墨を用いる時に使用しておりました。

かなり古いものですし、欠けやひび割れがあり、状態は良いとは言えません。
しかし、長い間、受け継がれてきた硯で歴史的にも価値があるのではないかと思うのと、観賞用としてもとても素敵な硯ですので、どなたか硯がお好きな方や使って下さる方がいらっしゃればと思い、出品致します。

ご購入される際にはひび割れや欠けがある骨董品である事をご理解下さり、ご購入いただきますようお願い致します。

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