上州赤城に伝わる手引きの技、それは“不変を紡ぐ赤城の伝統”、山野草染/赤城織襲ぼかしのひと品…紗紬の夏赤城紬でございます。

潤色を基調に多彩な色味に広がる清々しい紬の素材感、紗の涼感を縦横に走る不連続なデザインライン、それは正に丁寧に紡がれた手座繰りの真心、民芸創作品ならではの豊かな温かみが魅力の一枚、受け継がれる伝統赤城紬の味わいを存分にお楽しみいただけます。

新品未使用・撮影の為だけに着付けた一枚、仕付け糸付“手縫い仕立て”のお品でございます。

紗は二本の経糸で緯糸一本ずつをからめて織り上げたシンプルなもじり織で絽以上に透け感があり、カジュアルからセミフォーマルまで幅広く着られる夏生地のひとつ、織り柄のある紋紗、紬糸を使った紬紗などがあります。

“不変を紡いで名を残す今甦る赤城の伝統”、古よりいつの時代も愛され続ける赤城紬…日本の豊かな自然の恵みと人々の温かな手によって創られるひとひらの布、独特の風合いと天然染料が生み出す微妙な彩りは様々な表情を見せ私たちを楽しませてくれます。

赤城紬は、横糸に赤城糸と玉糸とを交互に、そして縦糸には手紡真綿糸を使用し織り上げられているのが大きな特徴。通常1個の繭の中に1匹の蚕が入っているのに対し、この赤城糸は2匹の蚕糸からとられた糸。蚕糸は生繭を原料とし、手座繰りの1本引きにする糸を精錬せずに蚕の作った自然のままに用い、熟練した技法で織布した本格的な紬です。


採寸表
身丈 ： 166cm（肩から）
裄　 ： 68cm
肩巾 ： 32.5cm
袖巾 ： 35.5cm
袖丈 ： 49cm
前巾 ： 24.5cm
後巾 ： 30cm
素材 ： 正絹(単衣)
折代 ： 身丈(内揚げ 前6cm・後9cm)　裄(身頃側：1.5cm・袖側：1.5cm)　袖丈(4.5cm)

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