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浅田次郎

1951年生まれ

1997年「鉄道員」直木賞受賞、他多数受賞

幼少のころから一日一冊本を読んでいたとか



「まいっか」エッセイ

結局あれもこれもとやっても結果的に1つのことだけを

やり続けたひとにはかなわない

自分の居場所でできることを一生懸命やることが

いい人生なのである・・・・なるほどです！



月下の恋人

夏草がおいしげるままにたちがれるほどの暑さが続いている

金がないのは暑さのせいではないが、こう暑くては職探しに

出る気にもななれないから 風のそよそよとも入らぬ万年床

で団扇を使いながらそろそろこの暮らしを何とかせねばたとえ

ではなく本物のミイラになると克平は思った

電話はとうの昔に止められた。順序から行くと電気が止まるところ

だが、水道までには当分の間あるから、しばらくはミイラになるまいと

妙な計算をする・・・冒頭からこの人どうなるんだろうと引きずられた