「蘇（よみがえ）る薬師寺西塔」
　1981年草思社単行本初版本
　西岡 常一棟梁
　高田 好胤管長
　青山 茂 著

　白鳳時代そのままに復元された西塔建設の記録を226葉の写真でたどり、宮大工棟梁の苦心談と薬師寺管長の説く「西塔の心」によって、復元の意味を明らかにする。

西岡常一
　1908年奈良県に生まれる。1995年没。西岡家は、鎌倉時代にはじまる法隆寺四大工の一人、多聞棟梁家につながる宮大工の家柄。明治のはじめ祖父常吉氏の代に法隆寺大工棟梁を預かる。常一氏は幼少より祖父常吉氏から宮大工の伝統技術を教え込まれ、1934年に法隆寺棟梁となる。20年間にわたった法隆寺昭和大修理で、古代の工人の技量の深さ、工法の巧みさに驚嘆したという。法隆寺金堂、法輪寺三重塔、薬師寺金堂、薬師寺西塔などの復興の棟梁として手腕をふるった。文化財保存技術者、文化功労者、斑鳩町名誉町民。著書に『木のいのち木のこころ(天)』(草思社)『蘇る薬師寺西塔』本書(共著、草思社)『木に学べ』(小学館)『法隆寺を支えた木』(共著、日本放送出版協会)『斑鳩の匠・宮大工三代』(共著、徳間書店)ほか。

　壮絶です♪
　当然のことながら手本は何も無い♪
　あるのは1300年の歳月、風雪に耐え、今尚厳然と聳り立つ『東塔』があるのみ♪
　長年法隆寺宮大工のして培ってきた技、執念が“工人”をまとめ上げ、完成させたドキュメントです♪
　ご堪能あれ♪
　涙せよ♪

　古書レベルとしての本の状態はカバーにスレ汚れ破れ、本体には外周部にシミ等があります♪全般的に古書としての本の状態は経年相当レベルかと♪