Peter GreenawayのPapers。1991年出版。
イギリスの監督ピーター・グリーナウェイは4年間画家として訓練を受け、芸術愛好家として知られています。彼の映画は、北ルネサンスとバロックの作曲とパレットから引き出され、彼はまた、有名な絵画を「リミックス」するデジタルビデオインスタレーションを作成しました。本書は、彼の重要な絵画がまとまっています。

1942年4月5日生まれ、イギリス・ウェールズ出身。幼少期はアートに関心を持ち、画家を志す。美術学校卒業後、イングマール・ベルイマン監督の作品に出合い映画の世界へ。82年の『英国式庭園殺人事件』で世界的に注目され、以降独特な世界観をもった映画作家として活躍している。主な作品に『数に溺れて』、ゴルチエが衣装を手がけた『コックと泥棒、その妻と愛人』、『ピーター・グリーナウェイの枕草子』、『レンブラントの夜警』などがある。2014年に英国映画界への貢献を称えられ第67回英国アカデミー賞英国映画貢献賞を受賞。


自分自身に興味を持っているだけでなく、映画制作プロセスを目撃します。英国アート映画の先駆者として、世界中でカルト的人気を誇る映画監督。作品毎に一貫したコンセプトを設け、徹底した構図と色彩、それらと融合する巧みな音楽を用いたアブノーマルな映像は、観る者を夢中にさせ、アリ・アスター(『ミッドサマー』)を始め、現代の鬼才と呼ばれる映画監督やクリエイターに影響を与えた。映画監督だけでなく画家としても活動し、パリのルーブル美術館で企画展を行う等、唯一無二の芸術的センスで活動している。

観客に強烈なインパクトを与えるグリーナウェイ作品に、海外では再び注目が集まっており、2023年ヴェネチア国際映画祭では初期作『英国式庭園殺人事件』が再上映され、大きな話題となった。本特集上映では、『髪結いの亭主』『ピアノ・レッスン』等の世界的音楽家マイケル・ナイマンが劇伴を手掛けた作品を選定。異彩を放つグリーナウェイの世界に、音で更なる煌めきを与えたナイマンとの世紀のコラボレーション全４作を一挙上映されています。