張果【ちょうか】

この墨は桐油煙墨の最上級品です。
現在日本で桐油煙墨は作られていないので本当に貴重な墨になります。

中国で特に有名な仙人を八仙といい、日本の七福神のような存在です。
その中でも張果は一番の年寄りで、不老長寿の術を習得したと言われます。

張果は過去と将来を見据える為に、いつも白ロバに後ろ向きに乗り、一日に数万里を走ると言われ、掛け軸などめでたい絵の題材にもなっています。

墨は金箔仕上げで、裏面は聖域との境界に存在する鳥居が描かれています。

桐油は脂分が少なくて燃えにくいので、油量の5%程度の煤しか採れないといいます。100gの墨に2リットルの桐油が必要な計算になります。
そして燃えにくい桐油は焔の温度が低く煙が少ないのです。
だから煤の粒子はとても細かな精煙になりやすいのです。

そんな桐油煙は胡麻油煙以上に特有の極微粒子で、黒がとても強く超漆黒の光沢を放ちます。

伸びがよく滲みが非常に繊細で、淡墨では淡い紫紺色を帯びた黒になるようです。
濃墨、淡墨とも重厚で、適度の粘りがあり、漢字・調和体に適しており、品格の高い作品づくりを手助けしてくれます。

定価15,000円（税抜）の高級桐油煙墨です。

サイズ：130×35×15mm
重さ約83ｇ
※新品未使用 桐箱入りです。 写真が実物です。

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