✳︎品名：福島県 郷土玩具 堤（つつみ）人形 三番叟
✳︎サイズ：（約/㎝）高さ18幅18.5奥行き11
✳︎工人：芳賀強（1932〜）
✳︎状態：箱　栞　なし
保存の状態の良い極美品ですが昭和の時代に作られた経年による色の沈着などの人形の経年劣化はご了承の上、ご購入をお願いいたします。

堤人形の三番叟は、能楽の狂言演目で江戸時代前期に起こった仙台藩内の騒動「伊達騒動」を題材にした人形浄瑠璃や歌舞伎の脚本「伊達騒動物」の登場人物の中で、女丈夫として活躍する「政岡/浅岡」をモチーフにした人形です。

工人は、2017年厚生労働大臣表彰の現代の名工に選ばれた人形師、芳賀強が手がけた作品です。

芳賀強は、幼い頃から工房で修行30代で父である佐五郎から芳賀つつみ人形製造所を受け継ぎました。そしてまもなく、作品の個々の完成度を高く均一にする為、デパートや土産物店への卸を一切やめ、完全受注生産に切り替えたそうです。多岐に渡る製造工程を分業せずに工房の当主が一人で担い作られる為、量産が出来ず完成迄に時間を要します。

堤人形は、京都の伏見人形と肩を並べるほど有名な土人形で「西の伏見、東の堤」とも呼ばれ、その人気の魅力は美しさにあります。

中でも特に細心の注意を払うのは「彩色」で細やかな模様を一筆一筆手書きし、肌色の生地に紅や黒で彩った色感にも格別の味があります。

　特に女性の情緒的な姿態は他の追従をゆるさぬものがあり、洗練された形の良さ、丁寧な成型に、細部までこだわった美しい彩色、そして、温かく豊かな表情。ちょっとした手の角度や腰つき、眉の形やえくぼなどの細部にわたり見事に表現され、その姿はまるで生きているかのようと評される、そんな芳賀強さんの人形に魅了され、注文はひっきりなし。

一つの人形を入手するために数年待つのは当たり前、お雛さまの5段飾りを揃えるために、十数年待つ程、多くの蒐集家から賞賛され名声を博しています。

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