「室町社会の騒擾と秩序」

清水 克行



写真のように、本体が旧蔵者によって綺麗に本体とカバーが、ビニールで接着されています。本の状態は綺麗です。どうぞよろしくお願いいたします。



中世は救いのない騒擾の世界ではなく秩序も存在した。異議申立て・復讐・掠奪・抹殺・紛争解決の手続きや、都市生活の実態など、公権力が定める制定法とは別の次元で様々な緊張関係と調和を織りなした多様な法慣習や民間習俗を解明。外国史や人類学の成果も取り入れて騒擾の原因や秩序のあり方を探り、新たな室町社会像を描き出す。



序章＝ふたつの室町文化／第Ⅰ部＝室町社会の法慣習（「御所巻」考―異議申し立ての法慣習／中世社会の復讐手段としての自害―復讐の法慣習―／政権抗争劇のなかの都市民衆―掠奪の法慣習―／室町幕府「流罪」考―失脚者の末路をめぐる法慣習―／室町殿の紛争解決法―紛争解決の法慣習―）／第Ⅱ部＝室町時代の都市生活（足利義持の禁酒令について／正長の徳政一揆と山門・北野社相論／ある室町幕府直臣の都市生活―『碧山日録』と「春公」についてのノート）／第Ⅲ部＝戦国時代の文化変容（室町後期における都市領主の住宅検断／織豊政権の成立と処刑・梟首観の変容／「耳鼻削ぎ」の中世と近世／戦国期における禁裏空間と都市民衆）



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